あらすじ
むかしむかし、赤いずきんがお気に入りの女の子がいました。
ある日、お母さんに頼まれて、おばあさんの家へお見舞いに出かけます。
しかし、森にはずる賢いおおかみが待っていました。
赤ずきんはおおかみの言葉を信じてしまい、大変な出来事に巻き込まれてしまいます。
「知らない人についていかないこと」「人の話をよく聞くこと」「困ったときは大人に助けを求めること」の大切さを伝える世界の名作です。
本文
むかしむかし、森の近くの村に、赤いずきんがとてもよく似合う女の子が住んでいました。
みんなは、その子を「赤ずきん」と呼んでいました。
ある朝、お母さんが言いました。
「おばあさんが少し風邪をひいているそうよ。」
「このパンとスープを届けてあげてね。」
「でも、道から外れたり、知らない人と話したりしてはいけませんよ。」
赤ずきんは元気よく返事をしました。
「はい!行ってきます!」
赤ずきんは森の道を歩いていきました。
小鳥がさえずり、花がきれいに咲いています。
すると、大きなおおかみが現れました。
「こんにちは、おじょうさん。」
赤ずきんは少し驚きましたが、おおかみはにこにこ笑っています。
「どこへ行くの?」
「おばあさんのおうちへ、お見舞いに行くの。」
赤ずきんは答えました。
おおかみは言いました。
「せっかくだから、きれいなお花を摘んであげたら、おばあさんも喜ぶよ。」
赤ずきんは、
「それもいいね。」
と思い、お花を摘みに行きました。
その間に、おおかみは急いでおばあさんの家へ向かいました。
おばあさんはびっくりしましたが、おおかみは家の中へ入ってしまいました。
しばらくして、赤ずきんがおばあさんの家へ着きました。
「おばあさん、こんにちは。」
部屋へ入ると、ベッドには布団をかぶったおばあさんが寝ています。
赤ずきんは近づいて言いました。
「おばあさん、お耳が大きいね。」
「よく聞こえるようにだよ。」
「おばあさん、お目めが大きいね。」
「よく見えるようにだよ。」
「おばあさん、お口が大きいね。」
すると、おおかみは大きな声で言いました。
「それは、おまえを食べるためだ!」
その時です。
家の近くを通りかかった森の番人が、大きな物音に気づきました。
急いで家の中へ入ると、おおかみは驚いて逃げ出してしまいました。
赤ずきんも、おばあさんも無事でした。
赤ずきんは、お母さんとの約束を思い出しました。
「知らない人の言葉を、すぐに信じてはいけなかったんだ。」
おばあさんは優しく言いました。
「約束を守ることは、自分を守ることでもあるんだよ。」
それから赤ずきんは、お母さんの話をよく聞き、安全に気を付けて行動するようになりました。
おしまい。
登場人物
赤ずきん
おばあさん思いの優しい女の子。素直な性格ですが、おおかみの言葉を信じてしまいます。
おおかみ
森に住むずる賢いおおかみ。赤ずきんをだまして、おばあさんの家へ先回りします。
おばあさん
赤ずきんのおばあさん。孫の訪問を楽しみにしています。
森の番人
赤ずきんとおばあさんの危険に気づき、助けに来る人物です。
教訓
- 約束を守ることは、自分の身を守ることにつながる。
- 知らない人の言葉をすぐに信じないことが大切。
- 困ったときは、一人で抱え込まず大人に助けを求める。
親子で話したいポイント
- 赤ずきんは、どうしておおかみを信じてしまったのかな?
- お母さんとの約束は、どうして大切なんだろう?
- 困ったときには、どんな大人に助けを求めればいいかな?
- おうちでも、安全に過ごすための約束はあるかな?
保育士向け活用ポイント
- 防犯教育や安全教育の導入として活用できます。
- 「約束を守ること」の意味を、子どもたちと一緒に考えるきっかけになります。
- ロールプレイ遊びを取り入れ、「知らない人に声をかけられたらどうする?」を年齢に応じて話し合う活動にも発展できます。
- 登場人物の気持ちを考えることで、想像力や相手の立場を考える力を育むことができます。


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