三匹の子ぶた|世界の名作・昔話
読む時間の目安:約5分
あらすじ
むかしむかし、三匹の子ぶたの兄弟がいました。
それぞれが自分の家を建てることになりましたが、一番上の子ぶたはわらの家、二番目の子ぶたは木の家、三番目の子ぶたはレンガの家を建てます。
そこへ、お腹をすかせたおおかみがやってきました。
「最後まであきらめずに努力すること」「手を抜かずに準備すること」の大切さを伝える世界の名作です。
本文
むかしむかし、森の近くに三匹の子ぶたの兄弟が住んでいました。
ある日、お母さんぶたが言いました。
「みんな大きくなったから、それぞれ自分の家を建てて暮らしていきましょう。」
三匹は元気よく返事をしました。
「うん!」
一番上の子ぶたは、
「早く遊びたいな。」
と言って、わらで家を作りました。
あっという間に完成です。
二番目の子ぶたは、
「木なら丈夫そう。」
と言って、木で家を作りました。
少し時間はかかりましたが、立派な家ができました。
三番目の子ぶたは、
「時間がかかっても、丈夫な家を作ろう。」
と言って、一つ一つレンガを積み上げました。
毎日少しずつ作業を続け、ようやく丈夫なレンガの家が完成しました。
そのころ、お腹をすかせたおおかみが森を歩いていました。
「子ぶたがいるぞ。」
おおかみは一番上の子ぶたの家へ行きました。
「家に入れておくれ。」
子ぶたは首を振りました。
「いやだよ。」
すると、おおかみは大きく息を吸って、
「ふーーっ!」
わらの家はあっという間に飛んでしまいました。
子ぶたは急いで二番目の子ぶたの家へ逃げました。
二匹は木の家へ入りました。
しかし、おおかみはまた大きく息を吸って、
「ふーーっ!」
木の家も壊れてしまいました。
二匹は大急ぎで三番目の子ぶたのレンガの家へ逃げ込みました。
おおかみは何度も大きく息を吹きかけます。
「ふーーっ!」
「ふーーーーっ!」
でも、レンガの家はびくともしません。
「なんて丈夫な家なんだ!」
おおかみは煙突から入ろうと考えました。
ところが、三匹の子ぶたはそのことに気付き、大きなお鍋にお湯を沸かして待っていました。
煙突から入ろうとしたおおかみは驚いて逃げ出し、それ以来、子ぶたたちのところへ来ることはありませんでした。
三匹の子ぶたは力を合わせて丈夫な家で安心して暮らしました。
一番上と二番目の子ぶたも言いました。
「急いで作るより、しっかり考えて準備することが大切なんだね。」
それから三匹は助け合いながら仲良く暮らしました。
おしまい。
登場人物
一番上の子ぶた
遊ぶことが大好きで、わらの家を建てた子ぶた。
二番目の子ぶた
木の家を建てた子ぶた。少し慎重ですが、もっと丈夫な家にすればよかったと学びます。
三番目の子ぶた
時間をかけてレンガの家を建てた、努力家の子ぶた。
おおかみ
子ぶたたちを狙うお腹をすかせたおおかみ。
教訓
- あせらず準備をすることが大切。
- 努力したことは自分を守る力になる。
- 困ったときは力を合わせることが大切。
親子で話したいポイント
- 三番目の子ぶたは、どうしてレンガの家を選んだのかな?
- みんなで助け合うと、どんないいことがあるかな?
- じっくり頑張ってよかった経験はあるかな?
- 準備をしっかりすることは、どうして大切なんだろう?
保育士向け活用ポイント
- 「最後までやり遂げる力」や「努力することの大切さ」を考えるきっかけになります。
- 製作活動と組み合わせて、紙や積み木で丈夫な家づくりを楽しむ活動へ発展できます。
- 「どんな家なら強いかな?」と子どもたちで話し合うことで、考える力や協力する力を育むことができます。
- 劇あそびにも取り入れやすく、役になりきりながら表現力を伸ばす活動にもおすすめです。


コメント