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あらすじ
むかしむかし、広い宇宙の小さな星に、ひとりの王子さまが暮らしていました。
王子さまは自分の星を離れ、いくつもの星を旅する中で、さまざまな大人たちに出会います。
そして地球で一匹のキツネと出会い、「大切なものは目には見えない」という大切なことを学びます。
「本当に大切なものとは何か」「相手を思いやり、心でつながることの大切さ」を伝える世界的な名作です。
本文
むかしむかし、
宇宙の小さな小さな星に、
ひとりの王子さまが住んでいました。
その星は、
とても小さくて、
歩けばすぐに端まで行けるほどでした。
王子さまは、
毎日星のお世話をしていました。
小さな火山を掃除したり、
大きくなりすぎる木の芽を抜いたりしました。
そして、
王子さまには、
大切にしている花がありました。
その花は、
とても美しく、
少しわがままな花でした。
「水をください。」
「風が強いから守ってください。」
花はいつも王子さまにお願いしました。
王子さまは、
花のことが大好きでした。
でも、
時々花の言葉に悩んでしまいました。
「僕はどうしたらいいのだろう。」
そう考えた王子さまは、
自分の星を出て、
宇宙を旅することにしました。
旅の途中で、
王子さまはいくつもの星を訪れました。
そこには、
さまざまな大人がいました。
命令ばかりする王様。
褒められることだけを考える人。
お金や数字ばかり気にする人。
王子さまは不思議に思いました。
「大人って少し変わっているな。」
そして、
最後に地球へやってきました。
地球で王子さまは、
一匹のキツネに出会いました。
王子さまが言いました。
「一緒に遊ぼう。」
するとキツネは答えました。
「まだ仲良くなっていないから遊べないよ。」
「仲良くなるってどういうこと?」
王子さまが聞くと、
キツネは言いました。
「時間をかけて相手を知ることだよ。」
「毎日少しずつ近づいて、
大切な存在になることなんだ。」
王子さまは、
キツネと少しずつ仲良くなりました。
一緒に過ごす時間が増えるほど、
お互いは特別な存在になっていきました。
ある日、
王子さまはたくさんのバラを見つけました。
どのバラも、
自分の星の花と同じように見えました。
「僕の花は特別じゃなかったのかな。」
王子さまは悲しくなりました。
するとキツネが言いました。
「違うよ。」
「君の花が特別なのは、
君がその花のために時間を使ったからだよ。」
「大切なものは、
目で見ることだけでは分からないんだ。」
王子さまは気づきました。
自分の花が特別だった理由。
それは、
一緒に過ごした時間や、
大切に思う気持ちだったのです。
王子さまは、
自分の星へ帰ることを決めました。
花が待っているからです。
遠く離れていても、
大切な人を思う気持ちは消えません。
王子さまは、
大切なことを胸に刻みながら、
星へ帰っていきました。
おしまい。
登場人物
王子さま
小さな星から旅に出て、大切なものについて学ぶ主人公です。
バラ
王子さまが大切に育てる花。
愛情や関係性の象徴です。
キツネ
王子さまに「つながり」や「大切なものの意味」を教える存在です。
教訓
- 大切なものは、目に見えるものだけではない。
- 時間をかけて関わることで、相手は特別な存在になる。
- 相手を思いやる気持ちが、人とのつながりを作る。
- 愛情とは、相手を大切にすること。
親子で話したいポイント
- 王子さまにとってバラが特別だったのはなぜかな?
- 仲良くなるためには何が必要かな?
- 大切な人やものは何かな?
- 友だちと一緒に過ごした時間で嬉しかったことは?
保育士向け活用ポイント
- 愛着形成や人とのつながりを考える教材になります。
- 子どもとの関わりでは、「何をしたか」だけではなく、「どれだけ心を通わせたか」が重要です。
- キツネの教えは、保育における信頼関係づくりにも通じます。
- 子どもは、一緒に過ごしてくれる大人との時間を通して安心感を育みます。
- 保育者が一人ひとりの子どもを丁寧に理解しようとする姿勢は、その子にとって大きな意味を持ちます。
- 主体性を育むためにも、子どもの思いや考えを尊重し、急がず関係を築くことが大切です。


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