鬼女紅葉(きじょもみじ)|世界の名作・昔話(日本の伝説・怪談)

怖い話・妖怪の話・怪談

あらすじ

信濃の戸隠に伝わる、紅葉という女性の伝説です。

美しい女性が山に住み、やがて人々から「鬼女」と呼ばれるようになりました。

山の奥深くに残る、不思議で恐ろしい伝説です。

本文

むかしむかし、山深い信濃の国に、一人の美しい女性が住んでいました。

その女性は、紅葉と呼ばれていました。

紅葉はとても美しく、知恵もあり、多くの人を惹きつける女性でした。

ところが、山の中で暮らすうちに、いつしか人々から恐れられるようになっていきました。

夜になると、山の奥から不思議な声が聞こえてきます。

「誰かいるのか?」

村人が声のするほうへ近づいてみると、そこには紅葉の姿がありました。

けれど、その顔は以前とは違い、恐ろしいものに見えました。

村人たちは言いました。

「紅葉は鬼女になったのだ」

それから人々は山を恐れ、近づかなくなりました。

やがて紅葉は討たれ、山には再び静けさが戻ったと伝えられています。

おしまい。

登場人物

紅葉
戸隠の山に伝わる女性。やがて人々から鬼女と呼ばれるようになります。

村人たち
紅葉を恐れ、山に近づかなくなった人々。

討伐に向かう者たち
紅葉を討つために山へ向かった人々。

教訓

見た目だけで人を判断しないこと。

人との関係や環境によって、その人の見え方が変わることがあります。

また、山や自然に対して昔の人々が抱いていた畏れを感じられる物語でもあります。

親子で話したいポイント

紅葉は、なぜ人々から怖がられるようになったのでしょうか。

人を見た目だけで判断してもよいのでしょうか。

山や自然の中で「少し怖いな」と感じたことはありますか。

保育士向け活用ポイント

日本各地に残る伝説や、地域の文化に触れるきっかけとして活用できます。

怖さだけに注目するのではなく、「美しい女性がなぜ恐れられるようになったのか」「昔の人にとって山はどのような場所だったのか」など、子どもの年齢に合わせて話を広げることもできます。

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