ふしぎの国のアリス|世界の名作・昔話(イギリス文学)

世界の名作・昔話

あらすじ

ある日、アリスは急いで走っていく白うさぎを見つけます。

白うさぎを追いかけて穴へ飛び込むと、たどり着いたのは不思議な世界。

体が大きくなったり小さくなったり、笑う猫に出会ったり、終わらないようなお茶会に参加したり。

次々と奇妙な出来事に出会いながら、アリスは不思議の国を進んでいきます。


本文

ある日のこと。

アリスは草原で、本を読んでいるお姉さんのそばに座っていました。

少し退屈していた、そのときです。

一匹の白うさぎが、アリスのそばを走っていきました。

「大変だ、大変だ! 遅れてしまう!」

白うさぎは時計を見ながら、急いでいます。

アリスはびっくりしました。

「ウサギがしゃべった!」

気になったアリスは、白うさぎのあとを追いかけました。

白うさぎは野原を走り、大きな穴へ飛び込みます。

アリスも夢中で追いかけ、その穴へ入っていきました。

すると――

アリスの体は、どんどん下へ落ちていきます。

落ちても、落ちても、なかなか底へ着きません。

「いったい、どこまで落ちるのかしら?」

やがてアリスは、不思議な場所へたどり着きました。

そこには、たくさんの扉が並んでいます。

その中に、とても小さな扉がありました。

扉の向こうには、美しい庭が見えます。

けれど、今のアリスの体では通ることができません。

どうしたらいいのかと困っていると、不思議な飲み物を見つけました。

アリスがそれを飲んでみると――

するする、するする。

体がどんどん小さくなっていきました。

「まあ! 小さくなっちゃった!」

ところが今度は、お菓子を食べると体がぐんぐん大きくなります。

小さくなったり、大きくなったり。

アリスには、何が起きるのかさっぱり分かりません。

それでもアリスは、不思議の国を進んでいきました。

森へ入ると、木の上に一匹の猫がいました。

チェシャ猫です。

チェシャ猫は大きな口で、にやりと笑っています。

アリスが話しかけると、不思議なことを言っては、突然姿を消してしまいます。

ところが、笑った口だけが空中に残っていることもありました。

「本当に変な猫ね。」

さらに進んでいくと、にぎやかなお茶会が開かれていました。

そこにいたのは、帽子屋たちです。

アリスも席に座ってみましたが、みんなが話すことはおかしなことばかり。

話がかみ合ったかと思えば、すぐに別の話が始まります。

アリスはすっかり困ってしまいました。

そして、不思議の国でアリスが出会ったのが、ハートの女王です。

女王はとても気が強く、自分の思い通りにならないとすぐに怒ります。

アリスは女王の言うことや、この国のおかしな決まりに驚いてばかりでした。

やがて、アリスは不思議な裁判に巻き込まれます。

そこでも、みんなが勝手なことばかり言っています。

「そんなのおかしいわ!」

アリスは思わず声をあげました。

すると突然、まわりにいた者たちがアリスへ向かって押し寄せてきました。

「きゃっ!」

その瞬間――

アリスは目を覚ましました。

目の前には、いつもの草原が広がっています。

そばには本を読んでいるお姉さんがいました。

白うさぎも、チェシャ猫も、帽子屋も、ハートの女王もいません。

「夢だったのね。」

アリスは、さっきまでの不思議な冒険を思い出しました。

そしてお姉さんに、不思議の国で見てきたことを夢中になって話したのでした。

おしまい。


登場人物

  • アリス
    白うさぎを追いかけ、不思議の国へ迷い込んだ少女。
  • 白うさぎ
    時計を持って急いでいる不思議なうさぎ。アリスが不思議の国へ向かうきっかけになります。
  • チェシャ猫
    大きな口で笑う不思議な猫。突然現れたり、姿を消したりします。
  • 帽子屋
    不思議なお茶会に参加している人物。
  • ハートの女王
    不思議の国に登場する、気の強い女王。

親子で話したいポイント

  • 不思議の国へ行けるなら、何をしてみたい?
  • 体が小さくなったら、どこへ行ってみたい?
  • 一番会ってみたい登場人物は誰かな?
  • 自分だけの不思議な国を作るなら、どんな世界にしたい?

保育士向け活用ポイント

体が大きくなったり小さくなったり、不思議な生き物に出会ったりと、子どもたちが想像を膨らませやすい場面がたくさんあります。

「大きくなったアリス」「小さくなったアリス」を体で表現したり、不思議なお茶会をごっこ遊びで楽しんだりすることもできます。

子どもたちと「自分だけの不思議の国」を考え、絵や製作で表現する活動にも広げやすいお話です。

「もっとおはなしがよみたい!」

コメント

タイトルとURLをコピーしました