髪切り(かみきり)|世界の名作・昔話(日本の妖怪)
あらすじ
夜道を歩いていると、いつの間にか髪の毛を切られている。
そんな不思議な出来事を起こすといわれる妖怪が「髪切り」です。
本文
むかしむかし、ある町で不思議な噂が広がっていました。
夜道を一人で歩いていると、知らないうちに髪の毛を切られてしまうというのです。
ある夜、一人の娘が家へ帰ってきました。
娘の姿を見た母親は、すぐに何かがおかしいことに気づきました。
「その髪、どうしたの?」
娘が自分の髪に触れてみると、一部分だけ短く切られています。
「えっ……?」
けれど、娘には髪を切られた覚えなどありません。
次の日。
今度は別の人の髪が、同じように切られていました。
「いったい誰が、こんなことを……」
町の人々は怖がりました。
そして、いつしかこんな噂が広まっていきました。
「夜になると、髪切りという妖怪が現れるらしい」
それから人々は、暗い夜道を一人で歩くことを避けるようになりました。
本当に髪切りという妖怪がいたのか、それは誰にもわかりません。
けれど、その町では長い間、夜道に現れて人の髪を切る、不思議な妖怪の話が語り継がれたということです。
おしまい。
登場人物
娘
夜道を歩いたあと、髪の一部が切られていた人物。
髪切り
気づかないうちに人の髪を切ると伝えられている妖怪。
町の人々
髪を切られる不思議な出来事を恐れる人々。
教訓
暗い夜道では、周囲に気をつけて行動することが大切です。
危険を感じる場所では、一人で行動しないことも身を守ることにつながります。
親子で話したいポイント
自分の髪が急に短くなっていたら、どうする?
夜道を安全に歩くためには、どんなことに気をつければいいかな?
不思議なことや怖いことがあったら、誰に話す?
保育士向け活用ポイント
夜道や知らない人への注意など、防犯や安全について考えるきっかけとして活用できます。
また、さまざまな髪型を描いたり、紙や毛糸を使って髪を表現したりする製作遊びにもつなげられます。


コメント