あらすじ
風呂場の汚れや垢をなめるという妖怪「あかなめ」。
掃除をしていない風呂場に現れるといわれる、不思議な妖怪です。
本文
むかしむかし、ある家では、風呂場の掃除をついつい後回しにしていました。
「明日やればいいよ」
「今日は疲れたから、また今度にしよう」
そうしているうちに、風呂場はだんだん汚れていきました。
ある夜のことです。
家の人たちが眠っていると、風呂場から妙な音が聞こえてきました。
「ぺろ、ぺろ……」
「何の音だろう?」
家の人が、そっと風呂場をのぞいてみました。
すると、暗い風呂場に小さな妖怪がいます。
その妖怪は長い舌を伸ばし、床や桶についた垢をぺろぺろとなめていました。
「きゃっ!」
家の人はびっくりして、思わず声をあげました。
その妖怪は「あかなめ」と呼ばれていました。
あかなめは、汚れた風呂場に現れるといわれています。
家の人たちは、次の日から風呂場をきれいに掃除するようになりました。
「これからは、ちゃんと掃除しよう」
それからというもの、あかなめの姿を見ることはなくなったそうです。
おしまい。
登場人物
あかなめ
風呂場の垢をなめるとされる妖怪。
家族
あかなめの姿を見て驚き、風呂場を掃除するようになった人々。
教訓
あかなめは、汚れた風呂場に現れると伝えられてきた妖怪です。
昔の人々にとって、身の回りをきれいにしておくことを思い出させる存在でもあったのかもしれません。
親子で話したいポイント
- どうして風呂場を掃除するのかな?
- 自分でできる掃除には、どんなものがある?
- あかなめは、どんな姿をしていると思う?
保育士向け活用ポイント
生活習慣や衛生、掃除について子どもたちと話すきっかけにしやすい妖怪のお話です。
読み聞かせのあとに、自分たちでできる掃除を考えたり、「あかなめが来ないようにきれいにしよう」と掃除遊びにつなげたりすることもできます。


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