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あらすじ
むかしむかし、ある村に心の優しい若者がいました。
若者は困っている人を助けたことから、不思議な「るりの玉」を手に入れます。
その玉には不思議な力がありましたが、若者は自分のためではなく、人のために使いました。
「本当の宝物とは何か」を教えてくれる昔話です。
本文
むかしむかし、山のふもとの小さな村に、一人の若者が住んでいました。
若者は貧しい暮らしをしていましたが、とても心の優しい人でした。
ある日のこと。
若者が山道を歩いていると、一人のおじいさんが重たい荷物を運べず困っていました。
「大丈夫ですか?」
若者は声をかけました。
「私がお手伝いします。」
若者は荷物を持ち、おじいさんの家まで運んであげました。
おじいさんは喜びました。
「親切にしてくれてありがとう。」
「お礼に、これを受け取ってください。」
そう言って渡したのは、小さな美しい玉でした。
それは、青く輝く「るりの玉」でした。
「この玉は、不思議な力を持っています。」
「でも、自分の欲のために使ってはいけません。」
若者は大切に玉を持ち帰りました。
家に帰ると、村では困ったことが起きていました。
雨が長く降らず、田んぼの作物が枯れそうになっていたのです。
村人たちは困っていました。
「どうしたらいいだろう。」
若者は考えました。
そして、るりの玉に願いました。
「どうか村のみんなが困らないようにしてください。」
すると不思議なことが起こりました。
空からやさしい雨が降り始めました。
乾いていた田んぼには水が戻り、作物は元気になりました。
村人たちは大喜びしました。
「ありがとう!」
「村を救ってくれたんだね。」
若者は言いました。
「この玉のおかげです。」
しかし、その話を聞いた欲深い男がいました。
「そんな玉があるなら、自分がお金持ちになれる。」
男は若者から玉を奪おうとしました。
しかし、るりの玉は何も光りません。
男がいくら願っても、何も起こりませんでした。
若者は言いました。
「この玉は、自分だけが幸せになるためのものではないんだと思います。」
「誰かを思いやる気持ちがあるから、力を貸してくれるんです。」
男はその言葉を聞いて、自分の間違いに気づきました。
それから少しずつ、人に優しくするようになりました。
村では、
「一番大切な宝物は、優しい心だ。」
と言われるようになりました。
おしまい。
登場人物
- 若者
優しい心で玉の力を正しく使う主人公。 - おじいさん
るりの玉を渡す人物。 - 欲深い男
欲張る心から失敗し、大切なことに気づく人物。
教訓
- 宝物の価値は使う人の心で決まる。
- 自分だけの幸せより、みんなの幸せを考えることが大切。
- 親切な行いは巡り巡って返ってくる。
親子で話したいポイント
- 若者は玉をどうして村のために使ったのかな?
- 自分なら不思議な玉を何に使う?
- 本当の宝物って何だろう?
保育士向け活用ポイント
- 思いやりや公共心を育てる題材になります。
- 「もし魔法の道具があったら?」という想像遊びにも発展できます。
- 4〜5歳児の道徳的な話し合い活動にも向いています。


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