あらすじ
むかしむかし、森の近くにヘンゼルとグレーテルという仲の良い兄妹が住んでいました。
ある日、森の中で道に迷ってしまった二人は、お菓子でできた不思議な家を見つけます。
喜んで家に近づいた二人を迎えたのは、優しそうなおばあさんでした。
ところが、その家には恐ろしい秘密がありました。
本文
むかしむかし、森の近くにヘンゼルという男の子と、妹のグレーテルが住んでいました。
二人はとても仲が良く、いつも一緒でした。
ある日、二人は森へ出かけることになりました。
ところが、森の奥へ進むうちに、帰り道が分からなくなってしまいました。
「お兄ちゃん、どうしよう。」
グレーテルは不安そうに言いました。
ヘンゼルは妹の手をぎゅっと握りました。
「大丈夫。一緒に帰り道を探そう。」
二人は森の中を歩き続けました。
しばらくすると、どこからか甘い香りがしてきました。
「なんだろう?」
香りのする方へ進んでいくと、一軒の小さな家がありました。
屋根はお菓子。
窓は砂糖菓子。
壁にはクッキーが並んでいます。
「わあ! お菓子のおうちだ!」
お腹をすかせていた二人は、おそるおそる家に近づきました。
すると、中から一人のおばあさんが出てきました。
「まあまあ、かわいい子どもたち。」
「お腹がすいているでしょう。中へお入り。」
優しそうなおばあさんに迎えられ、二人は家の中へ入りました。
おいしい食事をごちそうになり、その夜はふかふかのベッドで眠りました。
ところが、そのおばあさんは魔女だったのです。
次の朝、魔女は二人を捕まえてしまいました。
ヘンゼルは閉じ込められ、グレーテルは毎日働かされることになりました。
「ここから逃げなくちゃ。」
二人は魔女のすきを見ながら、逃げる機会を待ちました。
ある日、魔女はグレーテルに言いました。
「かまどの火を見ておくれ。」
グレーテルは、魔女が自分をかまどへ入れようとしていることに気づきました。
そこで、分からないふりをして言いました。
「どうやって見ればいいの?」
「まったく、こうするんだよ。」
魔女がかまどをのぞき込んだ、その時です。
グレーテルは魔女をかまどの中へ押し込み、扉を閉めました。
そして急いでヘンゼルを助け出しました。
「お兄ちゃん、逃げよう!」
二人はお菓子の家を飛び出し、夢中で森の中を走りました。
しばらく歩いていくと、見覚えのある道に出ました。
「あっ、この道!」
ヘンゼルが声を上げました。
二人はその道をたどり、ようやく家へ帰ることができました。
家に着くと、二人は家族のもとへ駆け寄りました。
長い森の冒険を終えたヘンゼルとグレーテルは、それから家族と一緒に暮らしました。
おしまい。
登場人物
ヘンゼル
グレーテルのお兄さんです。
森で道に迷ってしまい、妹と一緒にお菓子の家へたどり着きます。
グレーテル
ヘンゼルの妹です。
魔女の企みに気づき、ヘンゼルと一緒にお菓子の家から逃げ出します。
魔女
森のお菓子の家に住んでいます。
優しいおばあさんのように二人を迎えますが、その正体は恐ろしい魔女です。
家族
ヘンゼルとグレーテルの家族です。
森から戻ってきた二人を迎えます。
教訓
- 困った時には、一人で抱え込まず助け合う。
- 怖い状況でも、よく考えて行動する。
- 知らない人について行かないなど、自分の身を守ることも大切。
親子で話したいポイント
- お菓子の家を見つけたら、どこから食べてみたい?
- ヘンゼルとグレーテルは、どうやって魔女の家から逃げたかな?
- 自分が森で迷ったら、どうする?
- ヘンゼルとグレーテルが家に帰れた時、どんな気持ちだったと思う?
保育士向け活用ポイント
お菓子でできた家や深い森、恐ろしい魔女など、子どもが想像を広げやすい場面がたくさんあるお話です。
「お菓子の家には何があるかな?」と問いかけると、子どもたちと自由に想像を楽しめます。
お菓子の家を描いたり、折り紙や画用紙で作ったりする製作遊びにもつなげやすいです。
ヘンゼル、グレーテル、魔女などになりきる劇遊びやごっこ遊びにも楽しめる作品です。


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