うさぎとかめ|世界の名作・昔話(イソップ童話)

世界の名作・昔話
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あらすじ

むかしむかし、とても足の速いうさぎと、ゆっくり歩くかめがいました。

うさぎは、自分の足の速さを自慢し、かめをからかっていました。

すると、かめは「競走をしよう」とうさぎに提案します。

勝負の結果は、誰も予想しなかったものになりました。

「あきらめずに努力を続けること」「自分のペースで進むこと」の大切さを伝える世界の名作です。


本文

むかしむかし、広い野原に一羽のうさぎと、一匹のかめが住んでいました。

うさぎは、とても足が速く、森のみんなからも有名でした。

ある日、うさぎは言いました。

「ぼくより速く走れる人なんていないよ。」

すると近くにいたかめを見て笑いました。

「そんなにゆっくり歩いていたら、一日かかってもゴールできないんじゃない?」

かめは怒りませんでした。

静かに答えました。

「それなら、一度競走してみませんか。」

うさぎは大笑いしました。

「いいよ!」

「すぐに勝負がつくけどね。」

森の動物たちが集まりました。

きつねが言いました。

「よーい、スタート!」

うさぎは勢いよく走り出しました。

「あっという間だ!」

あっという間に遠くまで進みます。

一方、かめはゆっくり、

一歩、

また一歩。

止まることなく歩き続けました。

うさぎは後ろを振り返りました。

「まだあんなところか。」

「少し休んでも大丈夫。」

気持ちのいい木陰を見つけると、横になりました。

「少しだけ……。」

ところが、そのまま眠ってしまったのです。

その間も、かめは歩き続けました。

一歩ずつ。

あわてず。

休まず。

やがて、眠っているうさぎの横を通り過ぎました。

「もう少し。」

「もう少し。」

そして、ついにゴールへたどり着きました。

その時、

「わあ!」

「かめの勝ちだ!」

森中が大きな拍手に包まれました。

その声で目を覚ましたうさぎは、急いで走りました。

でも、もう間に合いません。

うさぎは少し恥ずかしそうに言いました。

「ぼくは油断してしまった。」

かめは笑顔で答えました。

「速さよりも、大切なことがあるんだね。」

それから二人は、お互いの良いところを認め合いながら仲良く暮らしました。

うさぎは努力を続けることを覚え、

かめは自分の歩みを大切にしました。

森のみんなも、

「比べるより、自分らしく頑張ろう。」

そう考えるようになったそうです。

おしまい。


登場人物

うさぎ

足の速さに自信を持つ主人公。競走を通して、努力を続けることの大切さを学びます。

かめ

ゆっくりでも、最後まであきらめずに歩き続ける主人公です。

森の動物たち

二人の競走を見守り、最後には努力したかめを祝福します。


教訓

  • あきらめずに努力を続けることが大切。
  • 人と比べるのではなく、自分のペースで進むことが大切。
  • 油断せず、最後まで集中することが成功につながる。

親子で話したいポイント

  • かめは、どうして最後まで歩き続けられたのかな?
  • うさぎは、どんなことを反省したのかな?
  • あなたが最後まで頑張ったことはある?
  • 「自分のペース」って、どんなことだと思う?

保育士向け活用ポイント

  • 「非認知能力(粘り強さ・自己調整力)」を育む読み聞かせとして活用できます。
  • 結果だけではなく、努力する過程を認める保育の大切さを子どもたちと考えるきっかけになります。
  • 運動会や発表会など、「一人ひとりの頑張り」を大切にしたい行事前の読み聞かせにもおすすめです。
  • 「比べる保育」ではなく、「その子らしい成長」を認める保育について、保育者同士で話し合う教材としても活用できます。

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