へっこき嫁さま(へっこきよめさま)

昔話
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あらすじ

むかしむかし、あるところに、おならの力がとても強いお嫁さんがいました。

最初は恥ずかしがって隠していましたが、実はその力は人を助けるほどのすごいものでした。

家族はその力を知り、最後にはお嫁さんの良さを認めます。

「人にはそれぞれ得意なことがある」ということを教えてくれる、ユーモアいっぱいの昔話です。


本文

むかしむかし、ある村に、心の優しい若者が住んでいました。

若者は働き者でしたが、なかなか良いお嫁さんに出会えませんでした。

ある日、若者は村で評判の優しい娘と出会いました。

「この人なら、きっと幸せな家庭を作れる。」

そう思い、二人は夫婦になりました。

お嫁さんはとてもよく働きました。

朝早く起きて掃除をし、

ご飯を作り、

畑仕事も手伝いました。

お姑さんも、

「本当に良いお嫁さんが来てくれた。」

と喜んでいました。

ところが、一つだけ困ったことがありました。

それは――

お嫁さんのおならが、とても大きかったことです。

ある日のこと。

家族みんなでご飯を食べていると、

「ぶううううっ!」

と、大きな音がしました。

みんなびっくりして振り返ります。

お嫁さんは顔を真っ赤にしました。

「ごめんなさい……。」

恥ずかしくて仕方ありません。

それからお嫁さんは、おならを我慢するようになりました。

しかし、我慢すればするほど苦しくなります。

ある日、とうとう我慢できなくなり、

「ぶううううっ!」

と、ものすごい音が出てしまいました。

すると、不思議なことが起こりました。

庭の落ち葉が全部吹き飛び、

散らかっていた庭があっという間にきれいになったのです。

家族は驚きました。

「これは……すごい力じゃないか!」

お嫁さんは言いました。

「でも、恥ずかしいので誰にも言わないでください。」

家族はうなずきました。

それからしばらくして、村で大きな出来事がありました。

村にはたくさんの米俵がありましたが、重くて動かすことができません。

みんな困っていると、

お嫁さんが言いました。

「私に任せてください。」

そして、

「ぶううううっ!」

と力いっぱいおならをしました。

すると強い風が起こり、重たい米俵が次々と転がっていきました。

村人たちは大喜びしました。

「なんてすごい力なんだ!」

「こんなことができる人はいない!」

お嫁さんはもう恥ずかしがりませんでした。

「私にも役に立てることがあるんだ。」

そう思えるようになったのです。

それからというもの、お嫁さんはその力を使って、困っている人を助けました。

重い荷物を運び、

掃除を手伝い、

村のみんなを笑顔にしました。

家族も言いました。

「人にはそれぞれ違った良いところがあるんだね。」

お嫁さんはにっこり笑いました。

「自分では恥ずかしいと思っていたことも、誰かの役に立つことがあるんですね。」

それから村では、

「人の良いところを見つけよう。」

という言葉が大切にされたそうです。

おしまい。


登場人物

  • お嫁さん
    恥ずかしいと思っていた力を、人のために使う優しい女性。
  • 若者
    お嫁さんの良さを認める夫。
  • 家族や村人
    お嫁さんの力を受け入れ、感謝する人々。

教訓

  • 誰にでも自分だけの良さがある。
  • 苦手だと思っていることも、見方を変えると長所になる。
  • 相手の個性を認めることが大切。

親子で話したいポイント

  • お嫁さんは最初、どんな気持ちだったかな?
  • 自分の得意なことは何だろう?
  • 友だちの良いところを探してみよう。

保育士向け活用ポイント

  • 個性を認めることや自己肯定感を育む題材として活用できます。
  • ユーモアのある展開で、子どもたちが楽しみながら聞ける昔話です。
  • 「自分の得意なこと発表」などの活動にもつなげられます。

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