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あらすじ
むかしむかし、ある国に白雪姫という美しいお姫様がいました。
白雪姫の美しさをねたんだ女王は、白雪姫をお城から追い出そうとします。
森の奥へ逃げた白雪姫は、小さな家を見つけ、そこで七人の小人たちと暮らすことになりました。
ところが、白雪姫が生きていることを知った女王は、老婆に姿を変え、毒りんごを持って白雪姫のもとへ向かいます。
本文
むかしむかし、ある国に白雪姫というお姫様がいました。
白雪姫は、雪のように白い肌と、黒い髪を持つ美しい女の子でした。
白雪姫が幼いころに母親は亡くなり、やがて新しい女王がお城へやってきました。
女王は自分の美しさをとても誇りに思っていました。
そして毎日のように、不思議な鏡に尋ねます。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰?」
鏡はいつも答えました。
「女王様です。」
女王はその答えを聞くたびに、満足していました。
ところが、白雪姫が成長したある日のこと。
女王はいつものように鏡に尋ねました。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰?」
すると鏡は答えました。
「この世で一番美しいのは、白雪姫です。」
「白雪姫ですって?」
女王は怒りました。
そして狩人を呼び、白雪姫を森へ連れていくよう命じました。
狩人は白雪姫を連れて、深い森へ向かいました。
けれど、白雪姫を傷つけることはできません。
「白雪姫、ここから遠くへ逃げなさい。」
白雪姫は夢中で森の中を走りました。
どこまで行っても、木ばかりです。
やがて日も暮れ始めました。
そのとき、森の奥に小さな家を見つけました。
「こんなところに家があるわ。」
白雪姫がおそるおそる中へ入ってみると、小さな椅子が七つ。
小さなお皿も七つ。
そして、小さなベッドも七つ並んでいました。
白雪姫は疲れきっていたので、ベッドで眠ってしまいました。
夜になると、家の持ち主たちが帰ってきました。
七人の小人たちです。
「誰かが家にいるぞ!」
小人たちはびっくりしました。
目を覚ました白雪姫は、自分に起きたことを話しました。
話を聞いた小人たちは言いました。
「それなら、ここで一緒に暮らせばいい。」
こうして白雪姫は、七人の小人たちと暮らすことになりました。
毎日、小人たちは仕事へ出かけます。
白雪姫も家のことをしながら、みんなの帰りを待ちました。
にぎやかで楽しい日々が続きました。
一方、お城では女王が再び鏡に尋ねていました。
「鏡よ鏡。この世で一番美しいのは誰?」
鏡は答えました。
「森の奥で暮らしている白雪姫です。」
「白雪姫は生きているのね!」
女王は怒りました。
そして老婆に姿を変え、毒の入ったりんごを持って森へ向かいました。
小人たちが出かけたあと、白雪姫の家に老婆がやってきました。
「おいしいりんごはいかがかね?」
白雪姫は小人たちから、知らない人を家へ入れないように言われていました。
けれど、真っ赤なりんごを見ると、つい手を伸ばしてしまいました。
「一つだけなら……。」
白雪姫がりんごを一口かじると――
ばたり。
その場に倒れてしまいました。
夕方、小人たちが帰ってきました。
「白雪姫!」
みんなで呼びかけても、白雪姫は目を覚ましません。
小人たちはとても悲しみました。
そして白雪姫をガラスの棺に寝かせ、そばで見守ることにしました。
ある日、一人の王子が森を通りかかりました。
王子は小人たちから白雪姫の話を聞きました。
その後、白雪姫を運ぼうとしたときのことです。
棺が揺れた拍子に、白雪姫の喉につまっていた毒りんごのかけらが飛び出しました。
「う……。」
白雪姫が目を開けました。
「白雪姫!」
七人の小人たちは大喜びです。
白雪姫も、みんなとの再会を喜びました。
その後、白雪姫は王子とともに新しい暮らしを始めました。
そして七人の小人たちとも、いつまでも仲良く暮らしたということです。
おしまい。
登場人物
白雪姫
森へ逃げ、七人の小人たちと出会うお姫様です。
女王
白雪姫の美しさをねたみ、魔法の鏡に「この世で一番美しいのは誰?」と尋ねています。
七人の小人
森の中の小さな家で暮らしています。
逃げてきた白雪姫を迎え、一緒に暮らすようになります。
狩人
女王の命令で白雪姫を森へ連れていきますが、白雪姫を逃がします。
王子
森を通りかかり、白雪姫と七人の小人たちに出会います。
親子で話したいポイント
- 魔法の鏡があったら、何を聞いてみたい?
- 七人の小人たちの家で暮らすなら、何をしてみたい?
- 白雪姫は、りんごを見たときどんな気持ちだったのかな?
- 自分が森の中に小さな家を作るなら、どんな家にしたい?
保育士向け活用ポイント
魔法の鏡、七人の小人、真っ赤なりんごなど、子どもたちにもイメージしやすいものが多く登場します。
「鏡よ鏡」と問いかける場面や、小人たちが家へ帰ってくる場面などは、繰り返しを楽しむ劇遊びにも取り入れやすいでしょう。
小人の家を作ったり、りんごや森を描いたりと、製作やお絵描きにも広げやすいお話です。


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