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あらすじ
むかしむかし、ある村に、欲の深いおじいさんがいました。
隣のおじいさんが親切な心で幸せを手に入れたことを知り、自分も同じようにしようとします。
しかし、欲ばかりを考えて行動したため、思い通りにはいきません。
「欲張るより、感謝する心が大切」ということを教えてくれる昔話です。
本文
むかしむかし、ある村に二人のおじいさんが住んでいました。
一人は、とても優しく働き者のおじいさん。
もう一人は、いつも自分のことばかり考えている欲ばりなおじいさんでした。
優しいおじいさんは、貧しい暮らしでも、
「今日も元気でいられてありがたい。」
と言いながら、毎日を過ごしていました。
ある日のこと。
優しいおじいさんが山へ薪を拾いに行くと、一羽の小鳥が地面に倒れていました。
「かわいそうに。」
おじいさんは小鳥を助け、傷の手当てをしてあげました。
すると次の日、その小鳥がやってきました。
小鳥はくちばしに小さな種をくわえています。
「助けてくれたお礼です。」
おじいさんがその種を庭に植えると、不思議なことが起こりました。
次の日には立派な木が育ち、
その木にはたくさんの実がなりました。
おじいさんは喜びました。
でも、必要な分だけ取って、
残りは村のみんなに分けました。
村の人たちは言いました。
「優しいおじいさんには、幸せがやってくるんだね。」
その話を聞いた欲ばりなおじいさんは言いました。
「なんだ、簡単なことじゃないか。」
「同じことをすれば、私ももっとたくさん手に入るぞ。」
欲ばりなおじいさんは、無理やり小鳥を捕まえました。
「さあ、私にも宝物をくれ!」
小鳥は悲しそうに言いました。
「大切なのは、何かをもらうことではありません。」
「優しい気持ちで行ったことが、幸せにつながるのです。」
しかし、おじいさんは聞きません。
「早く宝物を出せ!」
すると、小鳥がくれた種から生えた木には、何も実りませんでした。
欲ばりなおじいさんは怒りました。
「なぜだ!」
すると小鳥は言いました。
「同じことをしても、心が違えば結果も変わるのです。」
おじいさんは、そこで初めて自分の間違いに気づきました。
「私は、もらうことばかり考えていた。」
「本当に大切なことを忘れていた。」
それから欲ばりなおじいさんは、少しずつ変わりました。
困っている人を助け、
人に優しくするようになりました。
すると、村の人たちも少しずつおじいさんを信じてくれるようになりました。
優しいおじいさんは言いました。
「幸せは、手に入れるものだけじゃないよ。」
「誰かを思いやる心の中にもあるんだ。」
それから村では、
「優しい心が一番の宝物。」
と言われるようになったそうです。
おしまい。
登場人物
- 優しいおじいさん
思いやりの心を持つ人物。 - よくばりじいさん
欲深さから失敗し、大切なことに気づく人物。 - 小鳥
優しい行いに恩返しをする存在。
教訓
- 欲張る心より、感謝する心が大切。
- 同じ行動でも、気持ちによって意味が変わる。
- 幸せは人への優しさから生まれる。
親子で話したいポイント
- 優しいおじいさんと欲ばりなおじいさんの違いは何かな?
- どうして欲ばりなおじいさんは失敗したのかな?
- 誰かに優しくした経験はある?
保育士向け活用ポイント
- 思いやりや感謝の気持ちを育む読み聞かせに適しています。
- 道徳的な学びにつなげやすい昔話です。
- 「自分がされたら嬉しいこと」を考える活動へ発展できます。


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