あらすじ
むかしむかし、雪深い山里に、与吉という心優しい若者が一人で暮らしていました。
ある雪の日、与吉は傷ついて動けなくなっている一羽の鶴を見つけ、家へ連れ帰って手当てをします。
元気になった鶴が空へ帰ってから数日後、吹雪の夜に一人の美しい娘が与吉の家を訪ねてきました。
やがて二人は夫婦となり、慎ましくも幸せな暮らしを始めます。
そんなある日、娘は与吉に一つの約束をします。
「これから機を織ります。けれど、織っている間は決して部屋の中をのぞかないでください。」
娘が織り上げた反物は、雪のように美しい見事なものでした。
しかし、反物を織るたびに娘は少しずつやせていきます。
心配でたまらなくなった与吉は、とうとう閉ざされた戸に手をかけてしまいます。
そこで与吉が目にしたものは――。
本文
むかしむかし、山々に囲まれた雪深い村に、与吉という若者が暮らしていました。
与吉は幼いころに両親を亡くし、村の外れにある小さな家で一人暮らしをしていました。
春になれば畑を耕し、
夏には山へ入り、
秋には作物を収穫し、
冬が来る前には薪を集めます。
暮らしは決して豊かではありません。
食べるものが少ない日もあれば、寒い夜に囲炉裏の薪を節約しなければならないこともありました。
それでも与吉は、誰かをうらやんだり、不平を言ったりすることはありませんでした。
「今日も食べるものがある。それで十分だ。」
そう言って笑うような若者でした。
そして、自分の暮らしが苦しくても、困っている人や生き物を見れば放っておけない優しい心を持っていました。
ある冬の日のことです。
朝から空には重たい雲が広がっていました。
ちらちらと降っていた雪は、昼を過ぎるころには次第に強くなっていきました。
与吉は山で集めた薪を背負い、家へ向かっていました。
ぎゅっ。
ぎゅっ。
雪を踏むたび、足元から音がします。
「これは、夜には吹雪になるかもしれないな。」
与吉は空を見上げました。
冷たい風が頬を刺します。
びゅうう……。
その時でした。
「……ん?」
道の脇に積もった雪の中で、何か白いものが動いたように見えました。
与吉は足を止めました。
雪と同じ白い色なので、よく見なければ分かりません。
近づいてみると――。
「鶴じゃないか。」
一羽の美しい鶴が、雪の上に倒れていました。
片方の羽を広げたまま、苦しそうにしています。
羽には、矢がかすめたような傷がありました。
白い羽に、わずかに赤い血がにじんでいます。
「かわいそうに。」
与吉は背負っていた薪を下ろしました。
鶴は警戒するように首を動かしましたが、逃げる力も残っていないようです。
「大丈夫だ。」
「何もしないよ。」
与吉は自分の着物で鶴を包み、そっと抱き上げました。
そして急いで家へ戻りました。
囲炉裏に火を入れ、鶴をそのそばへ寝かせます。
傷口を水できれいに洗い、山で採っておいた薬草を当てました。
「これで少しは楽になるといいんだが。」
鶴は静かに与吉を見つめていました。
その夜、外では激しい風が吹きました。
びゅううう……。
ごうっ。
戸が風に揺れます。
けれど家の中では、囲炉裏の火が赤々と燃えていました。
与吉は何度も起きては、鶴の様子を確かめました。
「寒くないか?」
鶴が答えるはずはありません。
それでも与吉は、囲炉裏の火が消えないように薪を足しました。
次の日も、
その次の日も、
与吉は鶴の世話を続けました。
やがて鶴は自分の足で立てるようになり、家の中をゆっくり歩くようになりました。
そして数日後。
雪がやみ、久しぶりに青空が広がりました。
与吉は戸を大きく開けました。
「もう飛べそうだな。」
鶴は戸口まで歩いていきました。
そして羽を広げます。
ばさっ。
ばさっ。
大きな白い翼が朝の光を受けました。
「元気でな。」
鶴は与吉を振り返りました。
しばらく、じっとその顔を見つめています。
「クゥ……。」
小さく鳴きました。
そして――。
ばさっ。
大きく羽ばたき、雪の積もった村の上へ舞い上がりました。
与吉は家の前から、その姿を見送りました。
鶴は一度、与吉の家の上を大きく回りました。
それから山の向こうへ飛んでいきます。
「もう捕まるんじゃないぞ。」
与吉は鶴の姿が見えなくなるまで、空を見上げていました。
それから数日が過ぎました。
その日の夕方から、また雪が降り始めました。
日が沈むころには風も強くなり、辺りはすっかり吹雪になっていました。
びゅうううう……。
与吉は囲炉裏のそばに座っていました。
「今夜はひどい雪だな。」
外は真っ暗です。
山も道も、何も見えません。
そんな時でした。
とん。
「……?」
与吉は顔を上げました。
とん、とん。
誰かが戸を叩いています。
「こんな夜に?」
与吉は立ち上がりました。
風の音に混じって、また聞こえます。
とん、とん。
「どなたですか?」
返事はありません。
与吉は少しためらいました。
こんな吹雪の夜に、誰が山里を歩いているのでしょう。
それでも、このまま外にいれば凍えてしまいます。
与吉は戸へ近づきました。
がたっ。
戸を開けた瞬間、冷たい風と雪が家の中へ吹き込みました。
「うわっ。」
その向こうに――。
一人の娘が立っていました。
長い黒髪。
雪のように白い肌。
見たこともないほど美しい娘です。
肩や髪には雪が積もっていました。
「こんばんは。」
娘は静かに頭を下げました。
「旅の途中なのですが、この雪で先へ進めなくなってしまいました。」
「一晩だけ、泊めていただけないでしょうか。」
与吉は驚きました。
「もちろんです。」
「そんなところにいたら凍えてしまう。早く中へ。」
娘を囲炉裏のそばへ座らせました。
「温まりなさい。」
「ありがとうございます。」
娘は両手を火へかざしました。
与吉は温かい汁を作り、娘へ差し出しました。
「たいしたものはないけれど。」
「十分です。」
娘はうれしそうに笑いました。
その夜、二人はいろいろな話をしました。
けれど娘は、自分がどこから来たのかについては、あまり詳しく話しませんでした。
翌朝。
吹雪はまだ続いていました。
「これでは旅を続けられませんね。」
「雪がやむまでいればいい。」
与吉は言いました。
娘は家事を手伝いました。
掃除をし、
食事を作り、
破れていた着物まで縫ってくれました。
「こんなにしてもらわなくてもいいのに。」
「泊めていただいているお礼です。」
娘は笑いました。
雪はなかなかやみませんでした。
一日。
二日。
三日。
二人で過ごす時間が増えていきました。
不思議なことに、与吉は娘と一緒にいると、昔から知っている人と暮らしているような気持ちになりました。
そして雪がやんだ日。
娘は静かに与吉へ言いました。
「お願いがあります。」
「何です?」
「もしよろしければ……。」
娘は少しうつむきました。
「この家で、これからも一緒に暮らさせてください。」
与吉は驚きました。
「ここで?」
「はい。」
「でも、私は貧しい。」
与吉は家の中を見回しました。
「立派な家もないし、たくさんの食べ物もない。」
娘は首を振りました。
「それでもいいのです。」
「あなたの優しい心にひかれました。」
与吉はしばらく何も言えませんでした。
やがて、照れくさそうに笑いました。
「それなら……私でよければ。」
娘も笑いました。
こうして二人は夫婦となりました。
娘は働き者でした。
与吉が畑へ出れば家を整え、
帰ってくれば温かい食事が待っています。
与吉も今まで以上に働きました。
貧しいことに変わりはありません。
それでも、二人で食べる粗末な夕食は、一人で食べていたころよりずっとおいしく感じられました。
夜になれば囲炉裏を囲んで話をしました。
笑い声のなかった小さな家に、毎日のように明るい声が響くようになりました。
そんなある日のことです。
娘が与吉に言いました。
「あなた。」
「どうした?」
「これから機を織ろうと思います。」
「機を?」
「はい。」
そして娘は、家の奥にある小さな部屋を指しました。
「お願いが一つあります。」
娘の顔は、いつになく真剣でした。
「私が機を織っている間は、決して部屋の中をのぞかないでください。」
「決して?」
「はい。」
与吉は少し不思議に思いました。
けれど、娘があまりにも真剣なので、理由を聞くことはしませんでした。
「分かった。」
「約束するよ。」
娘はほっとしたように微笑みました。
その日から、娘は奥の部屋へ入りました。
戸が閉められます。
しばらくすると――。
からん。
からん。
からん。
機を織る音が聞こえ始めました。
与吉は約束どおり、決して中をのぞきませんでした。
一日が過ぎました。
二日目も、
からん。
からん。
音は続いています。
娘はほとんど部屋から出てきません。
「飯は食べなくていいのか?」
与吉が戸の外から尋ねても、
「大丈夫です。」
という声が返ってくるだけでした。
三日目。
からん……。
からん……。
夜になっても音は止まりません。
与吉は心配になりました。
それでも約束があります。
「きっと大丈夫だ。」
自分にそう言い聞かせました。
そして数日後。
ぎいっ。
奥の部屋の戸が開きました。
娘が出てきました。
その手には、一反の反物が抱えられています。
「できました。」
与吉は息をのみました。
「これは……。」
見たこともないほど美しい反物でした。
白を基調とした布は、光を受けるたび、雪や月明かりのような輝きを放っています。
触れてみると、驚くほど軽く、柔らかです。
「こんな布、見たことがない。」
「町へ持っていってください。」
「きっと買ってくださる方がいるでしょう。」
与吉は町へ反物を持っていきました。
すると、店の主人も驚きました。
「これは見事だ!」
反物は、与吉が想像していたよりずっと高い値段で売れました。
そのお金で米や味噌を買い、家の壊れていたところも直すことができました。
「これで冬も安心して暮らせるな。」
与吉は喜びました。
娘も微笑みました。
けれど――。
与吉は気づいていました。
「少し、やせたんじゃないか?」
娘の顔は以前より細くなっています。
「そうでしょうか。」
「顔色もよくない。」
「少し疲れただけです。」
娘はそう言って笑いました。
それからしばらく、二人は穏やかに暮らしました。
ところが、美しい反物の噂は村にも広がっていました。
ある日、村人が与吉へ言いました。
「あんな反物を織れるなんて、すごい嫁さんだな。」
「もう一反織ってもらえばどうだ?」
「いや、あれはずいぶん疲れるらしい。」
「でも、もう一反売れば立派な家だって建てられるぞ。」
「立派な家……。」
与吉は考えました。
今の家は古く、冬になれば隙間から冷たい風が入ってきます。
「もっと暖かい家なら、あの人も楽に暮らせるかもしれない。」
そう思うと、心が揺れました。
家へ帰った与吉は、娘にその話をしました。
娘はしばらく黙っていました。
そして――。
「分かりました。」
静かに答えました。
「もう一反、織りましょう。」
「本当にいいのか?」
「はい。」
「無理をしなくてもいいんだぞ。」
娘は微笑みました。
「大丈夫です。」
けれど、その笑顔はどこか寂しそうに見えました。
娘は再び奥の部屋へ入りました。
「約束してください。」
「決して中をのぞかないでください。」
「ああ。」
与吉はうなずきました。
戸が閉まりました。
からん。
からん。
機の音が聞こえ始めました。
けれど、前とは違いました。
からん……。
からん……。
音が遅いのです。
一度音が止まると、長い間聞こえなくなることもありました。
「大丈夫だろうか。」
与吉は何度も戸の前まで行きました。
けれど、そのたびに約束を思い出します。
「のぞかないと約束したんだ。」
戸から離れました。
夜になりました。
外では雪が降り始めています。
しんしんと。
音もなく雪が積もっていきます。
家の中には、機の音だけが響いていました。
からん……。
からん……。
やがて――。
音が止まりました。
「……?」
与吉は顔を上げました。
しん……。
何も聞こえません。
「どうした?」
返事はありません。
「大丈夫か?」
しん……。
与吉は立ち上がりました。
奥の部屋へ近づきます。
「返事をしてくれ。」
それでも返事はありません。
与吉の胸がざわつきました。
「倒れているんじゃないか?」
戸の前に立ちました。
手を伸ばします。
けれど、娘の言葉が頭に浮かびました。
――決して部屋の中をのぞかないでください。
与吉は手を引っ込めました。
その時――。
からん……。
部屋の中から、弱々しい音がしました。
からん……。
また止まります。
「……。」
与吉は戸を見つめました。
心配でたまりません。
「少しだけなら……。」
戸に手をかけました。
「無事かどうか確かめるだけだ。」
ぎい……。
戸をほんの少しだけ開けました。
細い隙間から、部屋の中をのぞきます。
そして――。
与吉は息をのみました。
「……え?」
そこに、美しい娘の姿はありませんでした。
薄暗い部屋の中。
機の前にいたのは――。
一羽の白い鶴でした。
与吉が雪の中で助けた、あの鶴です。
鶴は機の前に座り、自分の胸へくちばしを近づけました。
そして――。
一本。
自分の白い羽を抜きました。
与吉の目が大きく開きました。
鶴はその羽を使って布を織っています。
からん……。
一本。
また一本。
白い羽を抜くたび、鶴の体から羽が少なくなっていきます。
床には、抜け落ちた小さな羽が散っていました。
「そんな……。」
与吉は思わず声を漏らしました。
機の音が止まりました。
からん。
……。
鶴の首が、ゆっくりと動きました。
こちらを振り返ります。
与吉と鶴の目が合いました。
「……。」
与吉は動けませんでした。
鶴も動きません。
外では風が吹きました。
びゅうう……。
戸の隙間から冷たい空気が入り込みます。
やがて、鶴の体が淡い光に包まれました。
白い光が部屋いっぱいに広がります。
与吉は目を細めました。
そして光が消えた時――。
そこには、あの娘が立っていました。
けれど、その顔は青白く、体はひどくやせています。
「あなた……。」
「君は……。」
与吉の声が震えました。
娘は悲しそうに微笑みました。
「見てしまったのですね。」
「ごめん。」
与吉は戸を大きく開けました。
「でも、心配だったんだ。」
「音が止まって、返事もなくて……。」
娘は静かにうなずきました。
「分かっています。」
「あなたが心配してくださったことも。」
「私を苦しめようとして、のぞいたのではないことも。」
与吉は娘のやせた姿を見ました。
「その反物は……。」
声が詰まります。
「君の羽だったのか。」
娘はうなずきました。
「私は、あの日あなたに助けていただいた鶴です。」
与吉は何も言えませんでした。
「雪の中で傷つき、動けなくなっていた私を、あなたは助けてくださいました。」
「温かい家へ連れて帰り、傷を治してくださいました。」
娘は機の上の反物へ手を置きました。
「その恩返しがしたくて、人の姿になってあなたのもとへ来たのです。」
「そんな……。」
「私は、あなたと暮らせて幸せでした。」
娘の目に涙が浮かびました。
「貧しくても、二人で囲炉裏を囲んで、ご飯を食べて、話をして……。」
「私にとって、とても幸せな毎日でした。」
与吉の目から涙がこぼれました。
「だったら、ここにいてくれ。」
「もう反物なんていらない。」
「立派な家もいらない。」
「今までどおり、一緒に暮らそう。」
娘は静かに首を振りました。
「それはできません。」
「どうして?」
「正体を知られてしまった以上、私はもう人の姿でここにいることはできないのです。」
「そんな……。」
与吉は自分を責めました。
「あの時、もう一反なんて頼まなければよかった。」
「約束を守っていれば……。」
娘は与吉へ近づきました。
「あなた。」
優しい声でした。
「私はあなたを恨んでいません。」
与吉は顔を上げました。
「あなたの優しさは、ずっと知っています。」
娘は涙を浮かべながら笑いました。
「だから私は、幸せでした。」
その瞬間――。
娘の体が再び白い光に包まれました。
ふわり。
着物の袖が白い翼へ変わっていきます。
やがてそこには、一羽の鶴が立っていました。
「待ってくれ。」
与吉は鶴へ手を伸ばしました。
鶴は戸口へ歩いていきます。
与吉は戸を開けました。
外は一面の雪でした。
雲の切れ間から月がのぞき、雪を青白く照らしています。
鶴は雪の上へ出ました。
そして振り返りました。
与吉をじっと見つめます。
「……元気で。」
与吉はようやく、それだけ言いました。
鶴は小さく鳴きました。
「クゥ……。」
ばさっ。
大きな翼が広がります。
ばさっ。
鶴は雪を舞い上げながら、夜空へ飛び立ちました。
「待ってくれ!」
与吉は家の外へ飛び出しました。
鶴はどんどん高く上がっていきます。
白い姿が、月明かりの中を飛んでいきました。
「ありがとう!」
与吉は叫びました。
「今まで、本当にありがとう!」
鶴が一度、大きく旋回しました。
まるで与吉の声に応えるように。
そして――。
山の向こうへ飛んでいきました。
与吉は雪の中に立ったまま、いつまでも空を見上げていました。
それから与吉は、再び一人で暮らすようになりました。
立派な家を建てることもありませんでした。
あの反物を売ることもありませんでした。
以前と同じように畑を耕し、
山へ薪を拾いに行き、
慎ましく暮らしました。
けれど、誰かが困っていれば手を差し伸べる優しさだけは、ずっと変わりませんでした。
冬が来るたび、村の空には鶴の群れが飛んでくることがありました。
そんな時、与吉は仕事の手を止めて空を見上げました。
白い鶴たちの中に、一羽だけこちらを振り返ったように見えることがあります。
与吉は何も言わず、ただ静かに手を振りました。
するとその鶴は、雪の積もった山の上を大きく一度回り、仲間たちとともに遠い空へ飛んでいきました。
おしまい。
登場人物
- 与吉
雪深い山里で一人暮らしをしている心優しい若者。傷ついた鶴を助け、その後、人の姿となった鶴と夫婦になります。妻の体を心配するあまり、最後には「のぞかない」という約束を破ってしまいます。 - 鶴女房
与吉に助けられた白い鶴。恩返しをするため美しい娘の姿となり、与吉の妻として暮らします。自分の羽を抜きながら、美しい反物を織り上げます。 - 村人たち
与吉夫妻の暮らしを見守る人々。美しい反物の噂を聞き、もう一反織ってもらえば立派な家が建てられると与吉に話します。
教訓
- 誰かに受けた優しさや思いやりは、長く心に残り、感謝の気持ちにつながる。
- 約束には相手の大切な思いや事情が込められていることがあり、信頼することの大切さを考えさせられる。
- 相手のためを思ってしたことでも、その人の気持ちや負担に気づくことが大切。
- 豊かさやお金だけではなく、大切な人と穏やかに過ごす時間にも幸せがある。
親子で話したいポイント
- 与吉は、どうして傷ついた鶴を助けたのかな?
- 鶴女房は、どんな気持ちで与吉のところへ来たのだろう?
- 与吉は、どうして「のぞかない」という約束を破ってしまったのかな?
- 与吉が部屋の中を見た時、どんな気持ちになったと思う?
- 二人にとって、本当に幸せだったのはどんな時間だったのかな?
保育士向け活用ポイント
- 「約束」「思いやり」「感謝」「相手を信じること」を考える読み聞かせとして活用できます。
- 与吉が約束を破った理由を単純に「悪いこと」とするのではなく、「妻を心配していた気持ち」と「約束を守ること」の両面から考えることで、子どもたちとの対話を深められます。
- 鶴女房が自分の羽を使って反物を織っていた場面から、「相手のために頑張りすぎている人はいないかな?」と、相手の負担に気づく視点にもつなげられます。
- 雪、吹雪、囲炉裏、機織りなど、日本の昔の暮らしや冬の情景に触れる題材としても活用できます。
- 「からん、からん」という機の音や、戸を開ける直前の静けさを意識して読むことで、子どもでも楽しめる少し不思議で緊張感のある昔話として表現できます。


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