アリとキリギリス|世界の名作・昔話(イソップ童話)

世界の名作・昔話
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あらすじ

むかしむかし、働き者のアリと、歌を歌うことが大好きなキリギリスがいました。

夏の間、アリは冬に備えて食べ物を集めます。

一方、キリギリスは毎日楽しく歌を歌って過ごしていました。

やがて冬がやってくると、二人の暮らしには大きな違いが生まれます。

「将来のことを考えて準備すること」「毎日の積み重ねの大切さ」を伝える世界の名作です。


本文

むかしむかし、広い草原にたくさんの虫たちが暮らしていました。

夏になると、花が咲き、

木々は青々と茂り、

食べ物もたくさんありました。

アリは毎日せっせと働いていました。

食べ物を運び、

巣をきれいにし、

冬のための準備を進めます。

そこへ、キリギリスがやってきました。

「そんなに毎日働いて疲れないの?」

アリは笑顔で答えました。

「今のうちに準備しておけば、冬も安心だからね。」

キリギリスはバイオリンを弾きながら歌います。

「今日は楽しい夏なんだから。」

「今を思い切り楽しもうよ。」

アリは言いました。

「楽しむことも大切だけれど、未来の準備も大切だよ。」

キリギリスは笑って手を振りました。

「冬なんて、まだまだ先さ。」

やがて季節は秋になり、

葉っぱが赤や黄色に色づきました。

そして、冷たい風が吹く冬がやってきました。

雪が降り、

草も枯れてしまいました。

キリギリスは食べ物を探しましたが、

どこにも見つかりません。

「困ったな……。」

寒さで体を震わせながら歩いていると、

アリの家を見つけました。

コンコン。

「こんにちは。」

アリは扉を開けました。

「どうしたの?」

キリギリスは恥ずかしそうに言いました。

「食べ物がなくなってしまったんだ。」

アリは少し考えてから言いました。

「これからは、一緒に準備することを覚えていこう。」

そう言って、温かいスープとパンをごちそうしました。

キリギリスは嬉しそうに言いました。

「ありがとう。」

「来年は、ぼくも一緒に頑張るよ。」

春になると、

アリとキリギリスは力を合わせて働くようになりました。

そして、休む時には一緒に歌を歌い、

働く時には一緒に準備をしました。

草原には笑顔があふれ、

みんなで助け合いながら暮らしたそうです。

おしまい。


登場人物

アリ

働き者で、先のことを考えながら毎日努力する主人公です。

キリギリス

歌が大好きな主人公。失敗を経験し、準備することの大切さを学びます。


教訓

  • 毎日の小さな努力が未来につながる。
  • 楽しむことと準備すること、どちらも大切。
  • 失敗しても学び、次へ生かすことができる。

親子で話したいポイント

  • アリは、どうして毎日働いていたのかな?
  • キリギリスは、どんなことを学んだのかな?
  • 「今が楽しいこと」と「未来のために頑張ること」の両方は、どうしたら大切にできるかな?
  • あなたは毎日続けていることがある?

保育士向け活用ポイント

  • 「見通しを持って行動する力」や「生活習慣」を育む読み聞かせとして活用できます。
  • 子どもたちと「頑張る時間」と「遊ぶ時間」のバランスについて話し合うきっかけになります。
  • 原作は厳しい結末ですが、本作品では「助け合い」と「学び直す力」を大切にした内容へ再構成しています。
  • 失敗を責めるのではなく、「次はどうしたらいいかな?」と前向きに考える保育につなげられる作品です。

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