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あらすじ
むかしむかし、カレンという心優しい女の子がいました。
ある日、とても美しい赤いくつを手に入れます。
しかし、赤いくつばかりを大切にするようになったカレンは、大切なことを少しずつ忘れてしまいます。
「本当に大切なものは何か」「思いやりと謙虚な心」の大切さを伝える世界の名作です。
本文
むかしむかし、小さな町にカレンという女の子が住んでいました。
カレンは優しく、いつも周りの人を手伝う子でした。
家はあまり豊かではありませんでしたが、
毎日笑顔で暮らしていました。
ある日。
町の靴屋さんで、とてもきれいな赤いくつを見つけました。
「なんてすてきなんだろう。」
赤いくつは太陽の光を受けて、きらきらと輝いていました。
やがてカレンは、その赤いくつを履くことになりました。
最初はとても嬉しく、
どこへ行くにも大切に履いていました。
ところが、だんだんと心が赤いくつのことばかりになってしまいます。
教会へ行く日も、
お友だちと遊ぶ日も、
「赤いくつを見てほしい。」
そんな気持ちが大きくなっていきました。
ある日のこと。
カレンは歩いていると、不思議な声が聞こえました。
「踊り続けなさい。」
気が付くと、
足が勝手に動き始めました。
くるくる。
くるくる。
止まりたくても止まりません。
カレンは困ってしまいました。
「お願い、止まって!」
何日も踊り続けるうちに、
カレンはようやく気付きます。
「私は大切なことを忘れていた。」
「人に見せるためではなく、心を大切にしなければいけなかったんだ。」
その反省の気持ちは、やがて神様にも届きました。
赤いくつは静かに動きを止めました。
カレンはほっと息をつきました。
それからは、おしゃれを楽しみながらも、
人への思いやりや感謝の気持ちを忘れずに暮らしました。
町の人たちも、
「美しいものは心まで美しくしてくれるとは限らない。」
「本当に美しいのは優しい心なんだ。」
と話すようになりました。
カレンは笑顔でうなずきました。
そして、以前よりもっと優しく、周りの人を思いやる女性へと成長していったのでした。
おしまい。
登場人物
カレン
主人公の女の子。美しい赤いくつに夢中になりますが、本当に大切なことに気付きます。
靴屋さん
赤いくつを作った町の靴職人です。
町の人たち
カレンの成長を温かく見守る人々です。
教訓
- 本当に大切なのは、見た目ではなく心の美しさ。
- 物を大切にすることと、物に心を奪われることは違う。
- 感謝と思いやりの気持ちを忘れないことが大切。
親子で話したいポイント
- カレンは、どうして赤いくつばかり気になってしまったのかな?
- 大切なものがあることはいいことだけれど、気を付けることは何かな?
- 心がきれいな人って、どんな人だと思う?
- あなたが一番大切にしたいものは何かな?
保育士向け活用ポイント
- 「物を大切にすること」と「物に執着しすぎないこと」の違いを子どもたちと考えるきっかけになります。
- 身の回りの物への感謝や、友だちとの関わりの大切さを伝える読み聞かせとして活用できます。
- 原作は非常に悲しい結末ですが、本作品は幼児にも伝わりやすいよう、反省と成長を中心に再構成しています。
- 「外見」よりも「心の豊かさ」を育む保育につなげられる作品です。


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