犬と肉|世界の名作・昔話(イソップ童話)

世界の名作・昔話
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あらすじ

むかしむかし、大きなお肉をくわえた犬が橋の上を歩いていました。

橋の下の川をのぞくと、そこには自分と同じように肉をくわえた犬がいるように見えます。

「もっと大きなお肉が欲しい!」

そう思った犬は、大きな勘違いをしてしまいました。

「欲張りすぎないこと」「今ある幸せに感謝すること」の大切さを伝える世界の名作です。


本文

むかしむかし、一匹の犬が大きなお肉をもらいました。

犬は大喜びです。

「今日はごちそうだ!」

犬はお肉をしっかりとくわえながら、家へ帰ることにしました。

帰り道には、小さな橋があります。

橋の下には、きれいな川が流れていました。

犬が何気なく川をのぞき込むと、

そこにはもう一匹の犬がいました。

その犬も、大きなお肉をくわえています。

犬は思いました。

「あっちのお肉のほうが大きそうだ。」

「ぼくもあれが欲しいな。」

欲しくてたまらなくなった犬は、

「ワン!」

と大きな声を出しました。

すると……

ポチャン!

口にくわえていたお肉が川へ落ちてしまいました。

犬はあわてて川をのぞきました。

でも、

さっきまで見えていた犬はどこにもいません。

それは川に映った、自分の姿だったのです。

犬はがっかりしました。

「もっと欲しいと思ったばかりに……。」

「せっかくのお肉までなくしてしまった。」

犬はしばらく川辺に座って考えました。

「今持っているものを大切にすることも、大事なんだ。」

それから犬は、

欲張りすぎず、

目の前にある幸せを大切にするようになりました。

森のみんなも、この出来事を聞いて、

「欲張りすぎると、大切なものを失うことがある。」

と話し合うようになりました。

おしまい。


登場人物

大きなお肉を手に入れた主人公。欲張ったことで、大切なものを失ってしまいます。

川に映った犬

実は主人公自身の姿。犬はそのことに気付かず、勘違いをしてしまいます。


教訓

  • 欲張りすぎると、大切なものを失うことがある。
  • 今ある幸せに感謝することが大切。
  • 本当に必要なものを見失わないようにしよう。

親子で話したいポイント

  • 犬は、どうしてお肉をなくしてしまったのかな?
  • 「もっと欲しい」と思ったことはあるかな?
  • 今、自分が持っている大切なものには何があるかな?
  • 感謝する気持ちって、どうして大切なんだろう?

保育士向け活用ポイント

  • 「物を大切にする心」や「感謝する気持ち」を育む読み聞かせにおすすめです。
  • 子どもたちと「足りないもの」ではなく、「今あるもの」に目を向けることの大切さを話し合うきっかけになります。
  • おもちゃや遊具の貸し借り、順番を待つ場面など、日常の保育と結び付けやすい内容です。
  • 保育者自身も、「子どもの今できていること」に目を向ける大切さを振り返る教材として活用できます。

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