大きなかぶ|世界の名作・昔話(ロシア民話)

世界の名作・昔話

あらすじ

むかしむかし、あるおじいさんが畑にかぶの種をまきました。

やがて育ったかぶは、とても大きくなり、おじいさん一人では抜くことができません。

そこで、おじいさんはおばあさんを呼び、おばあさんは孫を呼びます。犬や猫、小さなねずみも加わって、みんなで大きなかぶを引っ張ることになりました。

はたして、大きなかぶを抜くことはできるのでしょうか。

本文

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

ある春の日のことです。

おじいさんは畑に、かぶの種をまきました。

「大きく育ちますように。」

おじいさんは毎日水をあげ、大切に育てました。

やがて土の中から小さな芽が出て、ぐんぐん大きくなっていきました。

葉っぱも大きくなり、土の中のかぶもどんどん育っていきます。

ある日、おじいさんが畑へ行くと、びっくりしました。

「なんて大きなかぶだ!」

そこには、見たこともないほど大きなかぶが育っていたのです。

おじいさんは、さっそくかぶを抜こうとしました。

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

ところが、かぶはびくともしません。

「一人では無理だな。」

そこで、おじいさんはおばあさんを呼びました。

「おばあさん、手伝っておくれ。」

おばあさんがやってきました。

おじいさんがかぶを引っ張り、おばあさんがおじいさんを引っ張ります。

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

それでも、かぶは抜けません。

そこで、おばあさんは孫を呼びました。

「孫や、手伝っておくれ。」

孫がやってきました。

おじいさんがかぶを引っ張り、おばあさんがおじいさんを引っ張り、孫がおばあさんを引っ張ります。

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

まだまだ、かぶは抜けません。

そこで、孫は犬を呼びました。

犬も加わって、みんなで引っ張ります。

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

それでも抜けません。

今度は猫を呼びました。

猫も加わって、力いっぱい引っ張ります。

「うんとこしょ、どっこいしょ。」

それでも、大きなかぶは抜けません。

すると、最後に小さなねずみがやってきました。

「私も手伝います。」

ねずみもみんなの後ろに加わりました。

おじいさん。

おばあさん。

孫。

犬。

猫。

そして、小さなねずみ。

みんなで力いっぱい引っ張ります。

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

すると――

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とうとう、大きなかぶが抜けました。

「やった!」

みんなは大喜びです。

大きなかぶは、みんなで仲良く分けて食べました。

おしまい。

登場人物

おじいさん

畑にかぶの種をまき、大切に育てます。一人で抜けないと分かると、みんなに助けを求めます。

おばあさん

おじいさんに呼ばれ、大きなかぶを抜くのを手伝います。

孫

おばあさんに呼ばれ、みんなと一緒にかぶを引っ張ります。

犬・猫・ねずみ

大きなかぶを抜くために、次々と仲間に加わります。

教訓

  • 一人では難しいことも、みんなで力を合わせればできることがある。
  • 困ったときには、誰かに助けを求めることも大切。
  • 小さな力でも、みんなの力に加われば大きな力になる。

親子で話したいポイント

  • どうして最初はかぶが抜けなかったのかな?
  • 小さなねずみが加わったあと、どうなった?
  • みんなで力を合わせたことはある?
  • 一人では難しいとき、誰に「手伝って」と言えるかな?

保育士向け活用ポイント

  • 「うんとこしょ、どっこいしょ」の繰り返しがあり、子どもも一緒に声を出して楽しみやすいお話です。
  • 登場人物が順番に増えていくため、劇遊びやごっこ遊びにも取り入れやすい題材です。
  • 小さなねずみも仲間に加わる展開から、一人ひとりが力を合わせる楽しさについて話すきっかけにもなります。
  • 読み聞かせのあとに、実際にみんなで引っ張る遊びや表現遊びへつなげることもできます。

「もっとおはなしがよみたい!」

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