百々爺(ももんじい)|世界の名作・昔話(日本の妖怪)
あらすじ
夜道に現れ、人を驚かせる老人のような妖怪「百々爺」。
暗い山道や、そこに潜むものへの昔の人々の恐れを感じさせる妖怪です。
本文
むかしむかし、夜の山道を歩く人々は、いつも周りに気をつけていました。
明かりの少ない山道では、暗闇の向こうに何がいるのかわからなかったからです。
ある夜、一人の男が山道を歩いていました。
すると、道端に一人の老人が立っていました。
「こんな時間に、どうしたのですか?」
男が声をかけました。
けれど、老人は何も答えません。
男が少し近づいてみると、老人の姿がだんだん大きくなっているように見えました。
暗くて、顔もよく見えません。
男は怖くなり、ゆっくりと後ずさりしました。
すると老人が、にやりと笑いました。
「夜の山道を、一人で歩くものではない」
その声を聞いた瞬間、男は振り返り、一目散に走り出しました。
そして、どうにか村まで逃げ帰りました。
男の話を聞いた村人たちは言いました。
「おまえが会ったのは、百々爺だ」
それから男は、夜の山道を一人で歩くことはなかったということです。
おしまい。
登場人物
男
夜の山道で百々爺に出会った人物。
百々爺
夜道に老人のような姿で現れるとされる妖怪。
村人たち
百々爺についての言い伝えを知っている人々。
教訓
暗い場所や危険な場所では、周りに気をつけて行動することが大切です。
特に夜は、危険な場所へ一人で近づかないようにしましょう。
親子で話したいポイント
夜の山道には、どんな危険があるかな?
一人で行かないほうがよい場所はどこでしょうか。
怖いことや危ないことがあったときは、どうすればいいかな?
保育士向け活用ポイント
暗い場所や知らない場所での安全について考えるきっかけとして活用できます。
「妖怪がいるから危ない」と怖がらせるのではなく、夜や山道にはどのような危険があるのかを子どもたちと考える活動につなげることができます。


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