火車(かしゃ)|世界の名作・昔話(日本の妖怪・怪談)
あらすじ
死者をさらっていくといわれる、恐ろしい妖怪「火車」。
炎に包まれた車のような姿で現れ、亡くなった人をどこかへ運んでいくと語られてきました。
昔から伝わる、不気味な妖怪のお話です。
本文
むかしむかし、ある村に、ひどく欲ばりな男がいました。
男は人をだましたり、困っている人がいても助けなかったりと、いつも自分のことばかり考えていました。
そんなある日のこと。
男が亡くなりました。
その夜、村人たちが空を見上げると、暗闇の中に赤い光が見えました。
「ごおおお……」
何かが燃えるような音が聞こえてきます。
やがて、炎に包まれた大きな車のようなものが姿を現しました。
村人たちは驚きました。
「あれは、火車だ……!」
火車は、亡くなった人をさらい、どこかへ運んでいくといわれる恐ろしい妖怪です。
燃えさかる火車は男のもとへ現れると、そのまま夜の闇へと消えていきました。
あとには静かな村と、火車を見送った村人たちだけが残りました。
おしまい。
登場人物
火車
死者をさらっていくと伝えられている、恐ろしい妖怪。
村人たち
夜の村に現れた火車を目撃した人々。
男
人をだましたり、困っている人を助けなかったりしていた人物。
教訓
普段の行いについて考えるきっかけになるお話です。
自分のことだけではなく、周りの人の気持ちを考えることの大切さにもつなげられます。
親子で話したいポイント
火車が現れたら、どんな気持ちになる?
困っている人がいたら、どんなことができるかな?
自分が悪いことをしてしまったときは、どうすればいいでしょうか。
保育士向け活用ポイント
幼児に伝える場合は、死者や地獄といった怖さを強調しすぎず、「自分の行動を振り返る」「周りの人を大切にする」といった部分を中心に扱うとよいでしょう。
友達との関わり方や、日々の生活について考えるきっかけにもできます。


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