かもとりごんべえ

昔話
この記事は約3分で読めます。

読了時間:約6分

あらすじ

むかしむかし、ごんべえという働き者の男がいました。

ごんべえは、たくさんのかもを捕まえようと工夫しますが、思いもよらない出来事が次々と起こります。

失敗してもくじけず、前向きに生きるごんべえの姿を描いた、ユーモアあふれる昔話です。

本文

むかしむかし、ある村にごんべえという男が住んでいました。

ごんべえは、とても働き者でした。

朝早く起きて畑仕事をし、山へ薪を取りに行き、毎日一生懸命働いていました。

しかし、ごんべえには一つ悩みがありました。

「もっと家族を楽にしてあげたいな。」

ごんべえはいつも考えていました。

ある日のことです。

ごんべえは池の近くを歩いていると、たくさんのかもが泳いでいるのを見つけました。

「これはいい考えだ。」

ごんべえは思いました。

「かもを捕まえて、町へ売れば、家族も喜ぶだろう。」

そこで、ごんべえはいろいろ考えました。

「どうしたら、たくさん捕まえられるかな。」

そして、ある方法を思いつきました。

ごんべえは大きな網を用意しました。

しかし、普通に投げるだけでは、かもはすぐに逃げてしまいます。

そこで、ごんべえは考えました。

「かもの近くまで静かに近づけばいい。」

ごんべえは池のそばでじっと待ちました。

すると、一羽のかもが近づいてきました。

「今だ!」

ごんべえは網を投げました。

すると、なんとたくさんのかもが網に入りました。

「やったぞ!」

ごんべえは大喜びしました。

ところが、喜んだのもつかの間です。

捕まえたかもたちは一斉に飛び立とうとしました。

ごんべえは網を離すことができません。

「待ってくれ!」

ごんべえは必死につかまりました。

すると、なんとごんべえの体まで一緒に空へ持ち上がってしまいました。

「わあ、大変だ!」

ごんべえは空を飛んでいました。

村の人たちは驚きました。

「ごんべえさんが空にいるぞ!」

ごんべえは最初は怖くて仕方ありませんでした。

でも、しばらくすると不思議な気持ちになりました。

「こんな高いところから村を見るなんて、初めてだ。」

遠くの山。

広い田んぼ。

小さく見える家々。

いつもとは違う景色が広がっていました。

しかし、いつまでも飛んでいるわけにはいきません。

ごんべえは考えました。

「どうやって降りよう。」

すると、下に大きな木が見えました。

「そこへ降りよう!」

ごんべえは木の枝につかまりました。

なんとか無事に地面へ降りることができました。

村へ戻ると、みんなが集まってきました。

「大丈夫だったのかい?」

ごんべえは笑って言いました。

「びっくりしたけれど、面白い経験だったよ。」

それから、ごんべえは失敗を恐れなくなりました。

何か新しいことをするときは、うまくいかないこともあります。

でも、工夫すること。

挑戦すること。

そして、失敗しても前を向くこと。

それが大切なのだと、ごんべえは知ったのでした。

おしまい。

登場人物

  • ごんべえ
    家族思いで、工夫しながら挑戦する男性。
  • かもたち
    ごんべえの思いがけない出来事のきっかけとなる存在。
  • 村人たち
    ごんべえを心配し、温かく見守る人々。

教訓

  • 挑戦することには失敗もあるが、経験から学ぶことができる。
  • 工夫する気持ちは大切。
  • 失敗しても前向きに考えることができる。

親子で話したいポイント

  • ごんべえはどうして挑戦したのかな?
  • 失敗した時、どんな気持ちになる?
  • 失敗から学んだことはある?

保育士向け活用ポイント

  • 「挑戦する気持ち」「失敗を受け入れる力」を育てる教材として活用できます。
  • 子どもが失敗を恐れず試行錯誤する姿勢につなげられます。
  • 5歳児の活動では「もし自分ならどうする?」という話し合いにも発展できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました