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あらすじ
むかしむかし、足柄山という山に、金太郎という元気な男の子が住んでいました。
金太郎はとても力持ちで、森の動物たちと仲良く暮らしていました。
ある日、金太郎は動物たちと力比べをする中で、優しさや助け合う心の大切さを学びます。
やがて、その力と優しい心が認められ、大きな仕事を任されるようになります。
本文
むかしむかし、足柄山という緑豊かな山に、一人の男の子が住んでいました。
その男の子の名前は、金太郎。
金太郎は、小さい頃からとても元気な子どもでした。
体は丈夫で、力も人一倍強かったのです。
大きな石を持ち上げたり、太い木の枝を軽々と運んだりすることができました。
けれど、金太郎がすごかったのは、力だけではありません。
とても優しい心を持っていたのです。
山で暮らす動物たちは、みんな金太郎の友だちでした。
熊も、猿も、鹿も、うさぎも、金太郎を慕っていました。
「金太郎くん、今日も遊ぼう!」
動物たちはいつも金太郎のところへ集まってきました。
金太郎も笑顔で答えます。
「もちろんだよ。一緒に遊ぼう。」
ある日のことです。
森の中で、動物たちが集まっていました。
熊が言いました。
「誰が一番力持ちか競争してみようよ。」
みんな面白そうだと思いました。
まずは猿が木の枝を持ち上げました。
「どうだい?」
みんな拍手しました。
次に鹿が挑戦しました。
しかし、大きな木の切り株を動かすことはできません。
「重たいなあ。」
すると金太郎がやってきました。
「僕がやってみるよ。」
金太郎は切り株をしっかり持ちました。
「よいしょ!」
すると、なんと切り株が動きました。
動物たちはびっくりしました。
「やっぱり金太郎はすごい!」
でも、金太郎は言いました。
「僕一人が強いからじゃないよ。」
「みんなで力を合わせれば、もっと大きなことができるよ。」
その言葉を聞いて、動物たちは感心しました。
ある日のこと。
山に大きな丸太が倒れて、動物たちの通り道をふさいでいました。
みんな困っています。
「どうしよう。」
金太郎は言いました。
「一緒に動かそう。」
熊が押します。
鹿が引っ張ります。
猿も手伝います。
最後に金太郎が力を出しました。
「せーの!」
みんなで力を合わせると、大きな丸太は道の端へ動きました。
動物たちは大喜びしました。
「一人ではできなかったね。」
金太郎は笑いました。
「仲間がいるからできたんだよ。」
そんな金太郎の噂は、山の外にも広がりました。
ある日、都から来た武士が金太郎の話を聞きました。
「力が強いだけでなく、仲間を大切にする心を持っているとは素晴らしい。」
その武士は金太郎を見込んで、都へ連れて行くことにしました。
金太郎は山の動物たちと別れることになりました。
「みんな、元気でね。」
動物たちは寂しそうでした。
でも、金太郎は約束しました。
「いつまでも友だちだよ。」
その後、金太郎は立派な武士として成長しました。
強い力だけではなく、優しい心を持った人として、多くの人に信頼されました。
金太郎が大切にしたもの。
それは、力ではなく、仲間を思う気持ちでした。
おしまい。
登場人物
- 金太郎
力持ちで、仲間思いの優しい男の子。 - 山の動物たち
金太郎と仲良く暮らす友だち。 - 武士
金太郎の才能と心の優しさを認める人物。
教訓
- 本当の強さは、力だけではなく優しい心を持つこと。
- 仲間と協力すると大きなことができる。
- 相手を大切にする気持ちは信頼につながる。
親子で話したいポイント
- 金太郎はなぜ動物たちに好かれたのかな?
- 力が強いことと優しいこと、どちらが大切?
- 友だちと協力してできたことはある?
保育士向け活用ポイント
- 「協力する力」「友だちを思いやる心」を育てる教材になります。
- 運動遊びや集団遊びの導入にも活用できます。
- 年少児から年長児まで楽しめる題材で、劇遊びにも向いています。


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