夜泣き石(よなきいし)|世界の名作・昔話(日本の怪談・伝承)
あらすじ
夜になると、どこからともなく泣き声をあげるという「夜泣き石」。
旅人に危険を知らせ、命を救ったとも伝えられている、不思議な石のお話です。
本文
むかしむかし、ある山道のそばに、大きな石がありました。
昼間に見ると、どこにでもある普通の石です。
ところが夜になると、その石のあたりから不思議な声が聞こえてきました。
「えーん、えーん」
まるで誰かが泣いているようです。
村人たちは怖がりました。
「夜になると、あの石が泣くんだ」
ある日のこと、一人の旅人が夜遅くにその山道を通りかかりました。
すると、どこからか泣き声が聞こえてきます。
「えーん、えーん」
旅人は足を止めました。
石の近くから、声が聞こえているようです。
あたりをよく見ると、道の先には危険な崖がありました。
「もしかすると、この石は危険を知らせているのではないか?」
そう思った旅人は先へ進むのをやめ、別の道を選びました。
翌朝、旅人はあの崖が崩れていたことを知りました。
もしあのまま進んでいたら、崩れた崖に巻き込まれていたかもしれません。
夜になると泣き声をあげる、不思議な夜泣き石。
その声は、旅人に危険を知らせたのでした。
おしまい。
登場人物
旅人
夜の山道で、夜泣き石の声を聞いた人物。
夜泣き石
夜になると泣き声をあげると伝えられている不思議な石。
村人たち
夜泣き石について語る人々。
教訓
不思議な知らせにも耳を傾けること。
危険を感じたときには、無理に進まず立ち止まることも大切です。
自然の中では、周りの様子をよく見ることが身を守ることにつながります。
親子で話したいポイント
夜の山道で泣き声が聞こえたら、どうする?
旅人はどうして立ち止まったのかな?
危ないと感じたとき、立ち止まることはなぜ大切なのでしょうか。
保育士向け活用ポイント
「危ないと感じたら立ち止まる」という安全について考えるきっかけとして活用できます。
また、身近な石を観察したり、石に顔を描いたりするなど、自然物を使った造形遊びにつなげることもできます。


コメント